観劇と推しへの記録

観劇したものへの個人的主観すぎる感想と推しについて勝手に話してます

新青学が青学になった六角公演大千秋楽

 

 

先日というには少し日が経ち過ぎていますが、ミュージカル「テニスの王子様 3rd season 青学VS六角」大千秋楽をTSCにて観劇しました。

 

私青学8代目が過去1番好きだったんです。それこそ未だに氷帝公演のBlu-rayを開封すらできてない程度には。

青学8代目への愛はいつか私のぐずぐずの精神が覚悟を決めて氷帝公演の円盤を観れた時に綴らせて下さい。

 

さて。

今回の六角公演から新たに新青学として座長の阿久津仁愛くんを筆頭に9代目へと代替わりしました。

公演を観ているとやはり先代を好きなものとしては駄目だとは分かっていてもついつい比べてしまうところもあります。

この先も比べるような発言が出てきてしまううえ、序盤新青学に対して否定的な事を書いてしまっておりますので、青学9代目を否定される事を不快に感じる方は読む事をお勧めしません。

 

 

初々しいフレッシュな新青学としてスタートした六角公演初日。

一言で表すなら"悔しかった"です。

 

どうしてこの青学で氷帝に勝てたんだろうって思いました。

もちろん新青学にとってこれが1公演目です。そりゃ力足らずな部分はある事でしょう。

でも純粋に物語を観ている側としてはそんなの関係ないんです。前作で氷帝を負かして軌道に乗っているはずの青学がそこにいるどこの学校よりも弱く、シナリオのおかげで勝ってるとしか思えない。

 

氷帝はあの熱い氷帝戦を終えてかなりレベルアップした形で舞台上へ戻ってきました。

最初の氷帝戦の回想シーン。歌って試合をする体力から試合にかける熱まで、全てにおいて氷帝の方が上。

でも、それはやっぱり仕方ないかなって。氷帝は8代目の最後の熱をその目で見て共に歩んで、更には受け継いできたんです。

もともとこの試合は六角公演ですし、六角とはスタート位置は一緒。

だから一番期待すべくは序盤の回想シーンではなく六角戦かなって。

 

六角公演一幕は、D2が勝利を収めD1に移るところで終わります。

休憩に入った瞬間、涙が止まりませんでした。

悲しくて悲しくて仕方なかったんです。

歌の音程、台詞回し、動き、ベンチワークから試合への気持ちまで。色んなものがキャラクターと伴っていないように見えてしました。

彼らはこの公演を迎える為に私達には想像も出来ないほど稽古を重ねて来たんだと思います。それでも、そうだったとしてもそれが客席まで伝わってこない。

私が大好きな青学が崩されてしまった気持ちになりました。

2幕目のD1は私が六角で1番大好きな3年6組ダブルス。とても見るのが怖くて逃げ出したかったです。休憩終了が近づくブザーが劇場に鳴り響き、私はもうしんどさに耐えながら席に着きました。

しかし始まってみれば、青学も六角もその日1番形になっている試合でした。

気になるところはあれど、楽しそうに試合をする菊丸先輩に天才をここぞとばかりに発揮してくる不二先輩。好きな試合だから贔屓目もあったかもしれませんが、少し救われた気持ちでした。

でもやっぱり私何度もしつこくて申し訳ないですけど、青8大好きなんです。本田さんと神里さんで観たかったなってつい思ってしまう。そんな自分も嫌でした。

結局東京公演初日は、勝手に裏切られたような気持ちになりました。東京公演は最初に取っていた初日、千秋楽のみの2公演の観劇になりましたが、今でも東京公演の事はあまり思い出したくない程度には私にとって辛いものとして終わりを告げました。

酷いことを言うようですが、SNSでそんなに発信してる余裕があるならどうしてもっと役を深めて稽古を重ねなかったの?と思いました。これは「高頻度でSNSで呟く俳優さんが少し苦手」という完全に個人的主観からです。すみません。

 

 

しかし若い俳優さんの成長速度というものは凄いもので、地方公演は大阪公演のみ足を運んだのですが地方一つ目にも関わらず東京公演よりも成長の見える公演に仕上がってて驚きました。

でもやっぱり私の期待していた六角公演には遠く及ばない。

一人でこの思い抱えていたらテニミュから離れてしまいそうで大阪公演後友人に話を聞いてもらいました。

そうしたら「8代目は基本スペックが高かったから理想が高くなってるんじゃ無い?長い目で見てあげなよ」と言われました。

成る程。確かに青8を基礎として考え過ぎていたのかもしれないとその時の私はそこで初めて気づいたわけです。

彼らだって確かに最初から完璧なキャラを作れたわけではなかったかもしれません。でも基本スペックが高いかと聞かれると、今までとそんなに差はないんでは無いだろうかとも思い返しました。

私もTSCPPの3rdお披露目を見た時はみんなガッチガチで本当にこの代は大丈夫なのかと思ったんです。全体の緊張感でいうならば青9のお披露目とかの方が柔らかかったと思います。歌も不安定だし初舞台のキャストさんが今までより比較的多い。でも同時に、不動峰公演を初めて見た時2ndにだって引けを取らない本当に素晴らしい代じゃないかと。空席があるのが本当に悲しくて凄い周りに宣伝していた記憶があります。

お披露目から不動峰公演という短い期間でキャラクターを掴んだからこそ彼らはスペックが高いと言われているのかもしれません。

 

話が少しそれてしまいましたが、つまりそういう事例を見ているからこそ、それが当たり前だと思ってしまっていたのかもと。

青学のスタート位置が違った事も大きな原因なのかと思います。

公演前半は2ndが終わってすぐ3rdが始動したことからも、チケットの前売りも余り当日券も捌けず空席が目立っていた青学8代目。それに対し、3rdシーズンが軌道に乗り始めTSC先行からチケット入手困難となった状態で始まった青学9代目。そういう情報はやっぱり俳優さんにも少なからず入っているとは思うのです。良くも悪くもそういうものが始まりの時点で作用したのかなと。

 

 

東京凱旋公演初日。

ラケットの件などを聞いていたので少し心配になりながらも劇場に足を運びました。

始まった瞬間、数ヶ月ぶりにテニミュを見にきた気持ちになりました。

氷帝との回想シーン。良かったかと聞かれると頷く事は出来ませんでしたが、成長速度が凄い。しっかりと体と心が付いてきている。最初は着られている感のあったジャージもなんとか自分たちのものになってる気がする!

しかし、良いのではないかと思った矢先。ここで初めてテニミュ史上初、役への解釈違いを起こしました。

 

手塚「大石も飛んでいるカラスにボールをぶつけられるじゃないか」

私「……え?」

 

そのまま大石副部長が空にムーンボレーを放ちカラスを撃ち落とします。しかもなんだかリアルなSEついてるし、なんなら上からカラス(の人形)が落ちてくる。挙句、大石副部長はそのカラスを持ってすごく笑っている。

なんだこれ。怖い。こんなの知らない。こんな大石副部長知らない。怖い。サイコパスかと思いました怖い。

 テニミュに沼って以来まさか大石副部長と解釈違いを起こすと思わなくて正直ショックからかこの後の記憶があまりありません。 

今回の六角公演はLINEのスタンプでお笑い芸人のネタが劇場に響いたり、手塚が自撮りしていたりと私の中で演出自体も首を傾げてしまう所が多々ありました。シンプルに言うと今回の六角公演全体的なネタ自体があまり好きではなかったと言うところが今回の酷評に繋がっているかもしれません。

次の日も、もともとチケットは取っていたので劇場へと出向きましたがやはり大石副部長のシーンは改善されず。またもそこが怖すぎて泣きそうになりながら観てました。

凱旋公演。各地方を回って東京公演に比べ随分と力をつけてきたように感じます。でもやはり何かが足りない。良くなっているところはとっても多いのに一番妥協できない部分が改善されていない、みたいな。

例えば、越前リョーマ切原赤也の試合をみて始まる「新・プレッシャー」

歌う声がまだ安定しないのと多分一音目が仁愛くんの苦手な音なのだと思います。曲始めがガツンと来ない。ふんわりと入ってくる感じが歌詞とミスマッチでどうもタイトルであふプレッシャーという物が伝わって来ない。あとは、役ごとの解釈。私が思う解釈と合わないというのは所詮一個人の解釈なので置いておいて、果たして原作の彼らがそういう行動をするだろうか?という疑問が湧く箇所も少なくなかったんです。

その次から大石副部長のカラス演出が無くなったと聞いて安心はしたけれど、やっぱりもういいかなって思ってしまいました。氷帝が出ている間は通うけれど、氷帝が一度離れたら私もしばらく離れようかなって。泣くほど辛いテニミュは私がテニミュに出会ってから初めてでした。先代で初めて青学を箱推ししてしまった事も大きな原因だとは思います。それを友人に伝えたところ「それなら千秋楽まではちゃんと生で見てきな」と言われました。乗りかかった船は一先ずの終着点までは見届けてからにしろって事です。

その言葉に後押しされて、フォロワーさんに急遽お願いして同行させていただきました。

また別のフォロワーさんから、全楽のアンコール曲でリョーマが「俺のコール久しぶりなのにそんな盛り上がり方でいいの?」と客席を煽ったと聞きました。それだよ!!私の求めていた生意気さは!!!そんな些細な一言ではありますが、古田一紀さんの演じる越前リョーマから初めて少しバトンが繋がった気がしました。

それでもやっぱり一度苦手意識を感じてしまえば人間なかなか払拭できないもので、なによりもお歌が一番気になってしまう。

しかし大千秋楽。先程の仁愛くんが歌う「プレッシャー」。泣きました。今までの涙とは訳が違いました。赤也の試合を見て初めて感じたリョーマのプレッシャーが客席に深々と伝わってくる。先代から引き継いだ越前リョーマに対してのプレッシャーを全て力に変えた、そんな気持ち。大千秋楽にしてやっとその姿を目の当たりにできた事への感動でした。勿論、越前リョーマだけでなく青学9代目が大千秋楽で今まで以上に最高のパフォーマンスを魅せてくれました。純粋に、ただ「ありがとう」と「これからも宜しくね」をやっと言えた公演でした。

いつだか、古田さんが「千秋楽だからって特別何か変わる訳じゃない。今までだって一番の力で演じてきたんだから今まで通りやるだけ」と話してました。理想論だと思います。初日から大千秋楽まで同じ熱さなんて実際にはなかなか簡単にできる事では無いと思いますし、一番最後に想いが溢れでるというのはどんな役者でも無意識になってしまうものです。でも今回ここまで大きな成長を見せてくれた青春学園9代目だからこそ、次の立海公演では最初からもっともっと熱いお芝居を魅せてくれると信じています。

 

この記事を投稿するのはとても迷いました。大千秋楽を観劇した次の日から描き始めたのに、書いては消してをなん度も繰り返しているうちに今やDVDも発売し氷帝チームライブもドリームライブ2017も終わってしまいました。

「ドリームライブ2017」千秋楽、とってもよかったです。後半に私が勝手に青8ソングだと思ってた曲が歌われてなんの覚悟もしてこなかった私は初日泣き崩れてしまった訳ですけど、2日目3日目と通う内に「これを彼らが歌うからこそ敢えて、想いや熱意全て繋がっていくのでは」という考えになり応援することができました。仁愛くんも千秋楽は歌の声が安定して更に自分なりの解釈とそれに対しての表現が見て取れて嬉しかったです。パンフレットに載っていたテニミュで好きな曲は?に青9の殆どが「オール・フォー・テニス」を挙げていて、それを今の全てをぶつけて歌ってくれて良かったなって思います。

私の中ではまだまだ青8が青春学園中等部テニス部で、現段階では青9は氷帝に勝つことはまだ出来ないと思うけれど、次に戦うときは本当の意味で彼らが氷帝に対して「まだまだだね」と言える日を夢見ています。

まずは立海公演。3rd立海キャストより先輩になる青学がどんな成長を見せてくれるのか今から楽しみです。

 

時期外れなうえに、こんな思いを書き殴っただけの記事を読んでいただきありがとうございました。ご気分を悪くされた方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。