観劇と推しへの記録

観劇したものへの個人的主観すぎる感想と推しについて勝手に話してます

どこまでも眩しいアイドル「アンプラネット」

 

 

6月8日、ミュージカライブ『アンプラネット―ボクの名は―』 | Nelke Planning / ネルケプランニングの初日参戦の為、紀伊国屋ホールにキンブレと団扇を振りに行ってきました。

 

今から書くこの記事はいつものことながら盛大なネタバレが多く含まれます。まだまだ公演期間中である為これから観劇予定の方は読むことをお勧めしません。

 

 

さて。

私がドルステと出会ったのは「プレゼント◆5」が始まりでした。彼らについて記すと話が逸れてしまう為割愛しますが、つまりは私は彼らに出会ってからずっとネルケプランニングによるアイドルステージを追いかけているわけです。

ドルステって設定が細かくて、キャラクターとそれを演じるキャストは別人っていうアナザーワールド設定が共通認識の舞台。人にドルステとはなんぞやと言う事を説明する時は随分とこの辺りがややこしく説明しづらい設定だなって思う事もあるんですけど、この設定に順応し出すとすっごく楽しいんですよね。

今回観劇した「アンプラネット」はドルステシリーズ第四弾のアイドルです。ちなみに「プレゼント◆5」は二弾目。この2つの間には「CHaCK-UP」というアイドルグループが存在します。アナザーワールド設定を無視して説明させて貰うとこの「CHaCK-UP」には崎山つばささんや本田礼生さん中尾暢樹さんなど舞台界隈では名の知れた方が出演されています。

ドルステで経験と知名度を高めて大きな舞台へ羽ばたいて行く。ドルステはそういう舞台だという認識が私の中にはあります。各々のキャストさんが別のお仕事で忙しくなるとどんどん全員が揃うことがなくなるのがドルステの悲しいところ。「プレゼント◆5」はその関係でドルフェス2015にて解散が発表されました。また「CHaCK-UP」も単独舞台を全3作に加えライブイベントを行なっていますが、皆さん徐々に知名度を獲得し最初の一作目以外に全員揃って舞台に立った作品はありません。とても寂しい。

そんな「CHaCK-UP」のエピソード0にて初登場したのが「アンプラネット」。「CHaCK-UP」が惑星アイドルなのに対してまるで弟分のように出てきた準惑星アイドル「アンプラネット」は本当に可愛い。結構簡単にハマってしまうちょろいオタクなんです。でもその作品ではそこではあまり彼らについての情報を得る事は出来ていませんでした。主役は「CHaCK-UP」なのでね。

しかし2016年。とうとう彼等「アンプラネット」の単独公演が決まりました。やったーー!公演タイトルが『アンプラネット』!!!!両手を上げて喜びました。

 

芸能の名門校である私立SOJ学院。
今期の選抜コースに選ばれたのは、海月璃紅(かつきりく)、近江蒼(おうみあおい)、黄楊いるか(つげいるか)、翠木真滉(みすきまひろ)の4名だった。
惑星アイドル「CHaCK-UP」の大ファンだという4人は、自分たちを準惑星アイドル「アンプラネット」と名づけ、更に美波日音(みなみかのん)をどうしても自分たちのアイドルチームのリーダーにと懇願する。
日音の所属を認めるかどうかは、本人の意思は勿論、CHaCK-UPのメンバーである鳴上林檎(なるかみりんご)と美野アカネ(よしのあかね)の意見も考慮されることとなった。
そんなある日、日音がぷっつりと姿を消してしまう。
海月や鳴上が探し回る中、美野がある男に向かって口を開いた。
「どうしても手に入れたいからって強引なのはよくないです」
日音はどこに行ったのか?美野は何を知っているのか?
新たな宇宙の物語が、今、始まる―。

 

上記がアンプラネットの公演概要でした。

簡単に重要な点だけをネタバレをしてしまうとアンプラネットのメンバーは本物の宇宙人で、地球にいる今は人間に寄生している形です。そんな彼等が美波日音(CHaCK-UPでいうポミィ)を勧誘したのはポミィの中に彼等の姉が入ってしまってしまっており、ポミィの中で姉が眠りについている為なんとか起こして連れて帰りたいというもの。

観劇した感想は結構ハチャメチャなストーリーで最後まで見てもよく分からない点が浮上してくるんですけど演出は面白いし、何よりどこまでもシスコンで必死なアンプラちゃん達が可愛い。ストーリーパートもライブパートもまだまだ下手な彼等が懸命にアイドルとして生きている姿が可愛い。そういうの大好きだし、ついついその姿が初期のプレ5ちゃん(プレゼント◆5)とかぶる。

あと何タイトルしてくれるかなあって期待に胸を膨らませながら千秋楽で拍手してキンブレを振るっていう器用な事してたんですけど、私はここで重大な事に気付いてしまったわけです。

 

ミュージカル『テニスの王子様忍足侑士役:井阪郁巳

 

いやそうだったわ!!!!アンプラネット公演中に氷帝キャストさん数人がいらっしゃっていたのをお見かけした時は、そうだった!ってなったのに公演が楽しすぎてすっかり忘れてましたわ!!!

アンプラちゃんはほんとみんな可愛くて箱推し〜〜みたいなところあるんですけど、何よりもセシィの登場時から片時も目が離せなくなるぐらいお顔が好き。途轍もなくタイプ。あのお顔からでる高めのハスキーボイスがこれまたツボ。そして紳士的で気苦労が絶えないその性格もいい。いやめちゃくちゃ好きです最高。そんな彼の調査員(キャスト)がテニミュって!少なくとも2公演は戻ってこれないじゃないですか。とか思ってたらチームライブにドリームライブまでしちゃって結果的に彼が帰ってくるのにも1年以上かかりました。くそぅテニミュめ。全タイトル惜しげも無く通いましたけど。これまた最高に楽しかった。

それでも当時は半年後にはもう一度「アンプラネット」公演があると思ってたんです。最悪セシィ抜きでするかもしれないとか思ってました。彼がいなくてあの大変なグループ纏まらないよ?!エリィの暴走のせいでマーニィが大変な間に合っちゃうよ!とか言ってたんですけど、そしたらね。

 

あんさんぶるスターズ! On Stage』大神晃牙役:赤澤遼太郎

 

エ、エリィ……ってなりました。つらい。

私アプリゲームっていうか作業ゲームがそこまで得意じゃないので詳しいストーリーは存じあげないんですけど、大神くんって知ってる。フォロワーさん達がいつも愛でてるワンコって奴だ……。

ネルケプランニングはもうあんぷらちゃんの公演を開催する気はないんだ…ってなりました。間にチャックちゃん(CHaCK-UP)のETLというライブ模様を映画館で上映するイベントがあったりしたんで供給はそこそこあったんですけど、私は!あんぷらちゃんが!みたい!

しかしここでまあ大変なことが。

石川正人さんが事務所解雇

色々問題あったらしい事はあんぷらちゃんを追ってる身としてはそこそこ耳に入ってきてたんですが、いやもうアンプラネット単独公演絶望的じゃないですか。頭抱えました。

でもその一週間後ぐらいだったように思います。

 

『アンプラネット』新作公演決定!

 

歓喜です。「えっやるの?!できるの?!!?」っていう驚きも大きかったんですけど、同時にされたキャスト発表に両手を上げて喜ぶ成人女性。発表当時の浮かれっぷりはアンプラちゃんを知らないフォロワーさん達にも祝福される程でした。ありがとう皆さん。

案の定サティの名前はなかったんですけど上記にも記した通り彼ら宇宙人は寄生タイプなんでいつの日か別の人間に寄生し直して帰ってきてくれると信じて今回は喜びしかなかった訳です。

申し訳ないながら愛と財力が見合わないオタクなのでこんなに念願叶ったのに全通は出来そうにもなかったんですがとりあえず初日と千秋楽は確保。先行チケットが先着だったんですけど、なんだか初日、千秋楽、前楽辺りが数分で完売したそうで。ファン層を確実にして戻ってきたアンプラネット調査隊凄い。

そしてライブパートのゲスト発表が。学園長にアンプラネットには欠かせない先生 三ツ矢さん。そしてそして何よりも祐様!!!二度見しました。祐様って私の知ってる三日月のリーダーの祐様ですか???いやほんとに?しかしそこに何故か最近まで私が見慣れていた名前が。というか、発表の時点で彼が出演する舞台に通ってました。上記で記載した通り、井阪郁巳くんを追いかけてテニミュ通っていたので当たり前の声援をみんなサンキューする忍足な井阪くんに声援を送るために水道橋やら大阪やらへ。そんな井阪郁巳くんとこれでもかってぐらい仲良しな俳優さんがいたんです。跡部景吾役の三浦宏規くんって言うんですけどね。ゲストに「三浦宏規」の文字を見たときは二度見どころか四度見ぐらいしたし「えっ三浦くん関係なく無い?!なんなの?!」とかいいながら指が勝手にチケット2公演分程増やしてましたね。ええ。

 

そんな公式発表に振り回されながらも楽しみに今か今かと指折り数えて公演が始まるのを待ってました。調査隊が更新する稽古場レポが私の生きる糧となる。

個人的に初日である8日に予定が入ってしまい絶望的になりながらも必死に予定調節したおかげでなんとか無事に観劇するとこが出来ました。

 

久し振りのドルステの現場にどのような気持ちで臨めばいいのか分からずソワソワしながらチケットをもぎってもらうと、入場時点で光る宝石モチーフのブレスレットが渡される。なにこれ。客席開場すらまだしてないのに既にめちゃくちゃ楽しい。

今回私はとりあえず初日はアクキーのみ購入予定だったんですけど、いざ物販レジについてみると「生写真⑤」という文字の下に「こちらにはネタバレが含まれます」という注意書き。ご丁寧にそれだけ裏向きで並べられている。御察しの通り好奇心に負けて購入しました。

ここでこの記事を読む上で思い出して欲しいのがドルステに関わりのないゲスト「三浦宏規」の発表とこの公演にはサティがいないということ。生写真⑤を受け取ってから開くまでたっぷり10秒ぐらいかけました。心臓がすごい音立ててました。こわい。結論からいうならその写真は間違いなくサティだったんですけど、三浦くんではなかったです。いやもうなんで三浦くんゲストなの。こっちは振り回されまくりだよ。

でもまさか今回サティが配役されていると思っていなかったからびっくりしました。お顔は見たことのない方で全然誰か分からなかったんですけど、公演後にTwitterでlbuさんという方が新しくアンプラネットの調査隊になったと呟いていらっしゃいました。私は「サティ」という双子の片割れが好きなわけで、元々のサティの調査隊員が特別好きなわけではなかった為にさらっと受け入れる事が出来たのですが、もし両方好きな方がいらっしゃったら突然の爆弾に心を痛めるんじゃないだろうかとか思いつつ。サティが出ますって匂わせる感じも無かったから、今回見送ったサティ推しの方に出るよーって伝えてあげたい。

 

紀伊国屋ホールに入るのは多分前回の「アンプラネット」以来だったので劇場の空気にまたワクワク。セットも相変わらず可愛い。セットのお写真はこちらの記事が一番わかりやすいので是非

 

始まってみればもうはちゃめちゃに可愛いの連鎖。てっきり今回もSOJ学院が舞台なのかと思って来ていたので登場時の衣装が制服じゃないことにびっくりしたしかっこよすぎる。マーニィのヘアバンドが犬の耳みたいに垂れ下がってるのはちゃめちゃにキュートだしエリィの喧嘩番長みたいな衣装もおバカさが体現してあって思わず笑みがこぼれちゃうし、なによりセシィの衣装。なんだそれ。なんで1人だけ英国紳士みたいなベスト羽織ってるの最高。そして相変わらず足が長いな何頭身なんですか彼。「はわぁ……」ってリアルに声あげたのは長年オタク生活してますけど初めてです。

そして今回は『ミュージカライブ』と銘打ってるだけあってすっごい歌う。最初のM1とか、今からキラキラしたものが始まるよって教えてくれるあの感じ。何よりも驚いたのは歌唱力と演技力あんなに駆け出しアイドルの頃は下手だったのに1年色んなところで経験を積んで来た彼等はファン層よりも何倍も成長して「アンプラネット」に帰って来てくれました。泣くかと思いました。多分同じく彼等のデビューから追いかけて来た人たちはみんな同じ気持ちだと思います。案の定隣の席だった方も両手で口を抑えて驚いてました。気持ちわかるよ。

ちなみに、今回の公演のストーリー概要はこちら。

闇の便利屋 ポミィへの新しい依頼は、宝石をあるところへ届けるというもの。
道中、宝石の美しさに惹かれ、戯れに身につけてみたポミィ。
途端に意識が遠ざかり・・・目を覚ますと、別の人格になってしまっていた!
「わたしのカラダが、オトコのコになってる!?」

そんなポミィを狙う4人の影と、
再び立ちはだかる、小さすぎるハットをかぶるあのオトコ―――

それぞれの目的とは?
宝石の真の力とは?
ポミィは元の人格を取り戻すことができるのか!?

準惑星アイドル アンプラネットが舞台に挑戦!
―――欲しいものは、ヒトツだけ―――

 

(公式サイトより)

 

今回の加藤真央さんは少年ハリウッドの彼でもSOJ学院の先生でもなく、アイドルを目指すローザくんという役所で、最初の方にソロ曲があって歌って踊ってくれるんですけど、その曲でバックダンサーを務めるピンク色のTシャツの彼がローザくんが投げた鞄を受け取って片足で暫く静止しなきゃいけないシーンがあるんです。その間ローザくんは喋ってるから動いちゃいけないんですけど、体制がキツすぎてずっとプルプルしてるのを見てると早く、早く終わってあげて!という気持ちになっちゃうので是非見てあげてください。あれは絶対応援したくなる。

今回あんぷらちゃん達が探しているのはお姉さんであるポムリアの意識が眠っている宝石。それはなんとアイドルを発掘する銀河アイドル選手権の優勝商品。開催期間は3日間あるから別の人の手に渡ってまた行方が分からなくなる前に盗んでしまおうという前作の怪盗設定を引っ張る話。

そこでのエリィが相変わらずおバカで本当に愛おしいしマーニィのツッコミの気苦労も健在。それを微笑ましく見守るセシィは言わずもがな。大声出して何度も「シィーーー!!」ってやられて自分の口元を手で抑えるエリィあざといよ。

その後便利屋ポミィと掃除屋ヴィーの登場に会場中が笑い声をあげる。懐かしいよ〜お帰り〜〜っていう気持ちと相変わらずなヴィーちゃん。彼等はもうずっとこの舞台のテンポを作り上げてくれる。ポミィが運んで来たのが、例の宝石なんですけど興味本位でその宝石を抱き抱えた瞬間に意識を彼等の姉、ポムリアに乗っ取られてしまうんです。その瞬間の変わりようやいなや。とてつもなく可愛い。歩き姿一つとっても動作が女子。そんなポムリアの暴走からポムリアとヴィーちゃんはアイドル選手権に出場する事に。ポムリアに帰って来てほしいあんぷらちゃん達もポムリアの「あなた達がこのコンテストで勝ったら戻ってあげてもいいわ」という我儘に振り回され出場決定。そんなこんなで始まった銀河アイドル選手権。詳しい流れを話すときりがないので割愛しますが、あんぷらちゃん達はローザくんとチームを組む事になります。

ポミリアとヴィーちゃんは女装して登場してコテコテのアイドルソングを歌うんですけど、破壊力が凄い。会場中から歓喜の悲鳴が上がる始末。ヴィーちゃんの可愛さが限界突破って感じでした。外ハネヘアー可愛い。男言葉に戻るとすかさずポムリアに「ヴィーちゃん可愛くない」「ヴィーちゃん笑顔!」って言われてちょっと古めかしいぶりっ子な言葉遣いになってほっぺに人差し指突き立てて首傾げるの本当にあざとすぎる。

それに対して今回のアンプラネットはどこまでもかっこいい。ダンスもキレがあって俊敏。最初はポムリアを手に入れるために参加したのにいつの間にかローザくんの純粋な「アイドルになりたい!」っていう気持ちに感化されちゃうあんぷらちゃんがとても男の顔ですごい好き。

最初に配られた宝石型のライトブレスレットはこの選手権の決勝戦で一番輝いたアイドルグループの色に変わるよっていうものなんですけど、これは全て出来レースでみんなのライトが制作側の思い通りに光るようになっている。

機械を操る人を見つける為には、ローザくんと共に決勝のステージに挑むことはできない。そんなのは嫌だ。でも見つけない限りローザくんが優勝してアイドルになる事は絶対にできない。そんな葛藤に悩むエリィにポムリアが「エリィは本当に馬鹿ね」って話を聞いてあげる。「エリィが本当に欲しいものは?」その問いかけに笑顔になるエリィが眩しいしそれを見て微笑むポムリア。姉弟って素敵だなあって。

「欲しいものは全て!」なんてなんとも彼らしい答えをだしたエリィは最終的にはシステムがある場所を爆発させる。いやほんとお馬鹿。一緒になって作戦実行しちゃうセシィとマーニィもなんだかんだでエリィに甘々なのです。可愛い。

でも一番せこいのはローザくんですよね。

一番最後に最高の笑顔で「逃げるのは楽だけどさ、逃げない方が楽しいぜ」っていうんです。

本当にその通りで、実際逃げ出したい事っていっぱいあるし私も今まで幾度となく逃げた事はあるけれど、逃げ出さないで夢を追いかけてる今は最高に楽しい。もちろんその中で辛い事もいっぱいある。でもそれを乗り越えた先にきっと彼等のようなキラキラが待ってる。私は「アンプラネット」もその象徴の一つじゃないかなって思うんです。最初の単独公演は空席が目立っていて通路より後ろは埋まらない事が多々ありました。でも今回は初日平日にもかかわらず後ろまでお客さんで埋まっていてみんな笑顔で観劇していた。これは彼等がこの1年間沢山の場所でいろんな経験を積んで色んなキラキラを自分の中に溜めてその結果が今回の公演なんじゃないかって。そう思うんです。考えすぎですかね。でも私はこの想いを大切に彼等の一瞬一瞬の輝きをこれからも沢山見続けたいなって、ローザくんのこのたった一言で思いました。

加藤真央さんはなんでいっつも最後に美味しいとこ持っていくんですかね。カッコいいぜ。

 

お話の結末として最終的に無事ポムリア姉さんは宝石の中に戻るのですが、前作からも匂わせているポムリアの《会いたい人》を探すべくあんぷらちゃん達は、彼女に体を貸していたポミィのお仕事に同行する事となります。なんでもポムリアの会いたい人とポミィはなんだか近いものを感じるようで……。

前回公演もその辺凄いふわっとさせてわったのに今回も近付いたようでふわっとさせられてしまいました。でもポミィに近い人ってやっぱりチャックちゃんの誰かなのかもしれません。もしかしてミミタかな、なんて勝手な事を思いつつ、この終わらせ方はきっとまた続編があるぞと希望が見えた幸せな公演でした。

ちなみに新しいサティは、お話の中でラスボス感醸し出してた1000人に1人のアイドルの可能性を持ち出来レースで勝つように製作側に仕組まれてた白い羽をまとった彼でした。「(寄生する身体を)乗り替えたのか?!」とエリィに聞かれて「えっもしかして本当に僕だって気づいてなかったの?酷いよ、姉さんはすぐに気づいてくれていたのに」て返すサティ。最後の最後に何事もなかったかのようにサラッと説明挟んで来てやっぱりドルステとんでもないなって思いました。そういうところも大好きです。

 

ここからは待ちに待ったライブパート。今回は「銀河でドルフェス2017」と銘打たれたライブパート。

尾関陸さん演じるホセ・ライナスが前説を担当。いつもみたいに直接ステージに立つタイプではなく放送だったのがちょっぴり寂しかったのですがその声に従いペンライトとうちわの準備をせっせとする私達ビジュー。登場前から蒼ビジューな私はペンラを青にする。最高潮に楽しい。しかもホセさんありがたい事に応援練習をさせてくれる。そうだよね初めての人もいるだろうし私達ビジューも一年ぶりだもんね。優しすぎる。それにしてもホセさんテンション高いな。学園長以上なのでは?

そして彼等が出てきた瞬間思わず息を飲んでしまいました。衣装が、黒じゃ、ない。まっ白だしなんか見方によってはジャケットの裾部分がタキシードに見えなくもない。男前をさらに上げてくるの本当にやめてほしいです。その顔にその衣装はせこくないですか。

そんな私を置いてきぼりにして始まる一曲目は「get STAR」。これは彼等の代表曲で合いの手には彼等の名前が入るんです。全力でセシィの名前をコールする。コールされたら嬉しそうに口角があがるセシィめちゃくちゃ可愛くないですか。普段クールなのにその顔はギャップありすぎてダメです。それにしてもこの曲凄い一曲目に相応しいノリの曲なんで是非一度聞いて見て下さい。

https://youtu.be/Bv7fFDwoS9M

 

申し訳ない事に一度見ただけでは流石にセトリ覚える事が出来なかったのでここからはちょっと思い出したとこだけ。

やっぱり楽しみにしてた祐様の登場。ホセさんの紹介の元現れた銀色の見慣れた衣装に身を包みでてくるその姿は実に優雅で懐かしい。冷静に考えて私2年以上祐様に会ってなかった気がします。祐様が「ごきげんよう」って微笑む姿に幸せを感じながら「ごきげんようー!!」って返すアムール達。熱気が凄い。やっぱりレジェンドが来てしまうとまだまだ彼等は輝き始めたばかりなんだなって感じます。

「今日は私だけなんだ。ごめんね」っていう祐様に「とんでもないです!!」って返した前方席のアムールに「ありがとう」って返す祐様流石なんですけどホセさんもすかさず「そうですよね〜!!!なんてったってこの!祐様がいらしたんですもんね?!!?!」って返してくるあたりベストMC。ありがとうございます。ていうかホセさん私達よりテンション高いのでは?と思うほど祐様を熱く紹介していたので多分彼は赤アムールです。

祐様によると今ダンスと歌の勉強のため要様はフランスに、順様はドイツに留学中らしいです。本当にみんな勉強熱心ですぐ海外飛んじゃうから私たちは寂しいです絶対に帰って来てね!!

祐様は三日月の代表曲「好きさ君が好きさ」を歌ってくれる事に。「でもこの曲は1人じゃ歌えないんです。私のお友達をお呼びしてもよろしいでしょうか?」ここで「構いません!」と返すアムールは洗礼されたファンでした。圧巻。初日にお友達として呼ばれたのはエリィと作中に出てくるローザくんと元々グループを組んでたアビスくん(カラーは赤)。全部赤に染まる客席が綺麗な事。曲きっかけである祐様の「俺だけを見ていろ」の台詞でもう黄色い悲鳴が飛び交う。でもここで凄かったのはエリィ。前から思ってたんですけどエリィくん曲中って可愛いなんて言葉は似合わないぐらい男臭いんですよね。曲中の要様の台詞「愛してるよ」はエリィくんのパート。それを皮切りにエリィのファンサがすごい事になる。特に上手前方席。マイクスタンドを抱えてしゃがんで歌うパートではそこ一点を見つめて挑発的な顔で歌ってくるし投げキッスするしウインクする。いつの間にそんな子に育ったんですか?!私そんなエリィ知らない。あまりにもすごくてずっとその上手前方席嬉しいだろうなと思ってみてたんですけど、どうやら後から聞くとそこに居たのがフォロワーさんだったようで笑いました。赤リボンで青チャームだったフォロワーさんはまんまと紅ビジューに落ちてくれたのでエリィよくやったって気持ちです。エリィは出来る子。

間には、ストーリーパートで歌われたアイドル選手権の楽曲が歌われるので必見です。特に会場中から祐様と同じぐらい黄色い悲鳴が上がったポムリアとヴィーちゃんによる「W work」の楽曲は昭和アイドルを沸騰させる曲と衣装を存分に味わえるチャンスとだけお伝えしておきますね。多分可愛い以外の感想を見つけられなくなります。

前作で歌われた楽曲は全て歌っていたと思うんですけど、個人的にはラスト前にセシィのソロ曲「aurora」があったのはとっても嬉しかったです。初日は「get STAR」が終わってからそこまでセシィはバックダンサーでも登場しなかったので素敵な見せ場があってよかった。やっぱりセシィだけ諸事情で稽古時間短かったようだし仕方がないのかなと思いつつも最高のパフォーマンスをそこで見せつけられてやられたって感じでした。腰つきがしなやかで色気がふんだんに散りばめられた振り付けにもう釘付けで、バックダンサーにローザくんやポミィ、HEROさんなどダンスが飛び抜けて上手い人の中で一緒になってパフォーマンスしているのにセシィがそんなバックに劣ることなく魅せてくるものだからもう私は彼しか見えなくて。こんな事言ったら蒼ビジューじゃない方達には怒られるかもしれないですけど、その舞台上のスポット全てが彼の為に存在していて彼が輝く為だけに動いてるかのよう。そしてここのソロ曲になって私は初めて気づいたんですけど、確実にセシィくんの声が少し低めになっている。ついつい高くなっていた部分もナチュラルにさらりと安定感のあるその声で歌い切るセシィに気付いた瞬間凄い心臓がドキドキ言い始めちゃって私このまま死んじゃうのかと思いました。彼らを直接応援できない時間がもどかしかったのにみんなこんなに経験積まれて帰ってこられたら寧ろありがとうと拍手喝采贈りたくなります。幸せだよアンプラネット。

最後はお待ちかね客降り有りの「With you」。まだ初日なのもあってか目立ったファンサはなかったんですけど、エリィくんはしゃがんで目を合わせて歌っていたり、ポミィは自分の色を見つけると指差して手を振っていたり。ここの2人は本当に出来る子。セシィはもう満遍なく客席を眺めて微笑んでいるスタイルだったので、このライブパートの当面の私の目標はセシィにファンサを貰う事になりました。気持ち強く生きます。2日目のレポとかを少し拝見していると少しずつ彼等の目にわかるファンサが増えて来ているようなので週明けからが楽しみです。他のビジューのみなさんがファンサもらってクラクラになってるのを見るのもとても好きなのでみなさんに幸せが訪れるといいなって思います。

あと、今回前回公演よりもポミィ以外みんな髪が長くなっていて後ろに細かく編まれた三つ編みが2本あるですけど、彼等が横を走り去る度にそれが後ろでピョコピョコ跳ねているのも可愛いポイントなので同時に注目していただければ。黒いいつもの衣装も見たかったなと思いつつ、あの白い衣装になる事で「まっさらな気持ちで新たなスタート」っていう意味を勝手に深読みしたので納得しました。華やかな衣装で歌うと同じ曲でも雰囲気変わりますね。

 

初日のお見送りは「アンプラネット」全員。何言おうかなって色々考えていたのに、いざ彼等の姿を見ると言葉が出て来ず号泣してあんぷらちゃん達を驚かせてしまう始末。でも何か言わなきゃと思って「い、いちねんぶりに会えてほんとにうれしいです」とだけなんとか吐き出すと、セシィとポミィが2人で顔を見合わせて驚いた後こっちに向かって笑ってくれるしマーニィは「また会おうね」って言ってくれる。そしてエリィなんて「俺も嬉しいぜ!」って返してくれて、優しすぎる世界に思わず「地球に帰りたくない」って呟いてしまいました。サティが最初の方にいたのでちゃんと彼に伝わったかだけ伺えなくて残念です。今のサティも私の中ではちゃんと帰って来てくれたアンプラネットの1人だよ。

 

 

今回お話の時間軸がよくわからなくて。公式に《アンプラネットが舞台初挑戦》と銘打ってるしヴィーちゃんも掃除屋ヴィーとして流暢に喋っているので「CHaCK-UP」の時同様にドルステという世界の中で「アンプラネット」が主演の舞台という事なんだろうなって把握してたんですけど、「CHaCK-UP」の時に彼等の性格などを反映していなかった公演とは違って、結構「アンプラネット」の設定が今回のお話の中に組み込まれている。例えるなら「アンプラネット」はみんな海王星人だという大元の設定とか。

未だによくわかってないんですけど、これから通う数公演で腑に落ちる何かを見つけられたらいいなって思います。

でも「ドルステ、気になるけど良く分からない」「なんだか今から入りづらいな」って思ってる方にとってはとても分かりやすく楽しくドルステに入れるお話に仕上がってるように感じます。足を運ぶなら今です!

 

初日にも関わらずこんなに幸せな気持ちを彼等が与えてくれるなんて思わず、ついつい長々と書いてしまいました。千秋楽後に気持ちに余裕があれば、もう少し端的な記事をあげたいなって思います。読んでくださりありがとうございました。

アイドル「アンプラネット」による初の主演ミュージカルは6/18まで紀伊國屋ホールで上演中です。もし宜しければ是非キラキラを受け取りに来てください。

 

これからも彼等「アンプラネット」がたくさんの輝きを自分の中にみいだし、それを私達ビジューに与えてくれる。そんな輝きがとどまることを知らない眩しく素敵なアイドルであり続けていると信じています。アイドル最高!

 

 

新青学が青学になった六角公演大千秋楽

 

 

先日というには少し日が経ち過ぎていますが、ミュージカル「テニスの王子様 3rd season 青学VS六角」大千秋楽をTSCにて観劇しました。

 

私青学8代目が過去1番好きだったんです。それこそ未だに氷帝公演のBlu-rayを開封すらできてない程度には。

青学8代目への愛はいつか私のぐずぐずの精神が覚悟を決めて氷帝公演の円盤を観れた時に綴らせて下さい。

 

さて。

今回の六角公演から新たに新青学として座長の阿久津仁愛くんを筆頭に9代目へと代替わりしました。

公演を観ているとやはり先代を好きなものとしては駄目だとは分かっていてもついつい比べてしまうところもあります。

この先も比べるような発言が出てきてしまううえ、序盤新青学に対して否定的な事を書いてしまっておりますので、青学9代目を否定される事を不快に感じる方は読む事をお勧めしません。

 

 

初々しいフレッシュな新青学としてスタートした六角公演初日。

一言で表すなら"悔しかった"です。

 

どうしてこの青学で氷帝に勝てたんだろうって思いました。

もちろん新青学にとってこれが1公演目です。そりゃ力足らずな部分はある事でしょう。

でも純粋に物語を観ている側としてはそんなの関係ないんです。前作で氷帝を負かして軌道に乗っているはずの青学がそこにいるどこの学校よりも弱く、シナリオのおかげで勝ってるとしか思えない。

 

氷帝はあの熱い氷帝戦を終えてかなりレベルアップした形で舞台上へ戻ってきました。

最初の氷帝戦の回想シーン。歌って試合をする体力から試合にかける熱まで、全てにおいて氷帝の方が上。

でも、それはやっぱり仕方ないかなって。氷帝は8代目の最後の熱をその目で見て共に歩んで、更には受け継いできたんです。

もともとこの試合は六角公演ですし、六角とはスタート位置は一緒。

だから一番期待すべくは序盤の回想シーンではなく六角戦かなって。

 

六角公演一幕は、D2が勝利を収めD1に移るところで終わります。

休憩に入った瞬間、涙が止まりませんでした。

悲しくて悲しくて仕方なかったんです。

歌の音程、台詞回し、動き、ベンチワークから試合への気持ちまで。色んなものがキャラクターと伴っていないように見えてしました。

彼らはこの公演を迎える為に私達には想像も出来ないほど稽古を重ねて来たんだと思います。それでも、そうだったとしてもそれが客席まで伝わってこない。

私が大好きな青学が崩されてしまった気持ちになりました。

2幕目のD1は私が六角で1番大好きな3年6組ダブルス。とても見るのが怖くて逃げ出したかったです。休憩終了が近づくブザーが劇場に鳴り響き、私はもうしんどさに耐えながら席に着きました。

しかし始まってみれば、青学も六角もその日1番形になっている試合でした。

気になるところはあれど、楽しそうに試合をする菊丸先輩に天才をここぞとばかりに発揮してくる不二先輩。好きな試合だから贔屓目もあったかもしれませんが、少し救われた気持ちでした。

でもやっぱり私何度もしつこくて申し訳ないですけど、青8大好きなんです。本田さんと神里さんで観たかったなってつい思ってしまう。そんな自分も嫌でした。

結局東京公演初日は、勝手に裏切られたような気持ちになりました。東京公演は最初に取っていた初日、千秋楽のみの2公演の観劇になりましたが、今でも東京公演の事はあまり思い出したくない程度には私にとって辛いものとして終わりを告げました。

酷いことを言うようですが、SNSでそんなに発信してる余裕があるならどうしてもっと役を深めて稽古を重ねなかったの?と思いました。これは「高頻度でSNSで呟く俳優さんが少し苦手」という完全に個人的主観からです。すみません。

 

 

しかし若い俳優さんの成長速度というものは凄いもので、地方公演は大阪公演のみ足を運んだのですが地方一つ目にも関わらず東京公演よりも成長の見える公演に仕上がってて驚きました。

でもやっぱり私の期待していた六角公演には遠く及ばない。

一人でこの思い抱えていたらテニミュから離れてしまいそうで大阪公演後友人に話を聞いてもらいました。

そうしたら「8代目は基本スペックが高かったから理想が高くなってるんじゃ無い?長い目で見てあげなよ」と言われました。

成る程。確かに青8を基礎として考え過ぎていたのかもしれないとその時の私はそこで初めて気づいたわけです。

彼らだって確かに最初から完璧なキャラを作れたわけではなかったかもしれません。でも基本スペックが高いかと聞かれると、今までとそんなに差はないんでは無いだろうかとも思い返しました。

私もTSCPPの3rdお披露目を見た時はみんなガッチガチで本当にこの代は大丈夫なのかと思ったんです。全体の緊張感でいうならば青9のお披露目とかの方が柔らかかったと思います。歌も不安定だし初舞台のキャストさんが今までより比較的多い。でも同時に、不動峰公演を初めて見た時2ndにだって引けを取らない本当に素晴らしい代じゃないかと。空席があるのが本当に悲しくて凄い周りに宣伝していた記憶があります。

お披露目から不動峰公演という短い期間でキャラクターを掴んだからこそ彼らはスペックが高いと言われているのかもしれません。

 

話が少しそれてしまいましたが、つまりそういう事例を見ているからこそ、それが当たり前だと思ってしまっていたのかもと。

青学のスタート位置が違った事も大きな原因なのかと思います。

公演前半は2ndが終わってすぐ3rdが始動したことからも、チケットの前売りも余り当日券も捌けず空席が目立っていた青学8代目。それに対し、3rdシーズンが軌道に乗り始めTSC先行からチケット入手困難となった状態で始まった青学9代目。そういう情報はやっぱり俳優さんにも少なからず入っているとは思うのです。良くも悪くもそういうものが始まりの時点で作用したのかなと。

 

 

東京凱旋公演初日。

ラケットの件などを聞いていたので少し心配になりながらも劇場に足を運びました。

始まった瞬間、数ヶ月ぶりにテニミュを見にきた気持ちになりました。

氷帝との回想シーン。良かったかと聞かれると頷く事は出来ませんでしたが、成長速度が凄い。しっかりと体と心が付いてきている。最初は着られている感のあったジャージもなんとか自分たちのものになってる気がする!

しかし、良いのではないかと思った矢先。ここで初めてテニミュ史上初、役への解釈違いを起こしました。

 

手塚「大石も飛んでいるカラスにボールをぶつけられるじゃないか」

私「……え?」

 

そのまま大石副部長が空にムーンボレーを放ちカラスを撃ち落とします。しかもなんだかリアルなSEついてるし、なんなら上からカラス(の人形)が落ちてくる。挙句、大石副部長はそのカラスを持ってすごく笑っている。

なんだこれ。怖い。こんなの知らない。こんな大石副部長知らない。怖い。サイコパスかと思いました怖い。

 テニミュに沼って以来まさか大石副部長と解釈違いを起こすと思わなくて正直ショックからかこの後の記憶があまりありません。 

今回の六角公演はLINEのスタンプでお笑い芸人のネタが劇場に響いたり、手塚が自撮りしていたりと私の中で演出自体も首を傾げてしまう所が多々ありました。シンプルに言うと今回の六角公演全体的なネタ自体があまり好きではなかったと言うところが今回の酷評に繋がっているかもしれません。

次の日も、もともとチケットは取っていたので劇場へと出向きましたがやはり大石副部長のシーンは改善されず。またもそこが怖すぎて泣きそうになりながら観てました。

凱旋公演。各地方を回って東京公演に比べ随分と力をつけてきたように感じます。でもやはり何かが足りない。良くなっているところはとっても多いのに一番妥協できない部分が改善されていない、みたいな。

例えば、越前リョーマ切原赤也の試合をみて始まる「新・プレッシャー」

歌う声がまだ安定しないのと多分一音目が仁愛くんの苦手な音なのだと思います。曲始めがガツンと来ない。ふんわりと入ってくる感じが歌詞とミスマッチでどうもタイトルであふプレッシャーという物が伝わって来ない。あとは、役ごとの解釈。私が思う解釈と合わないというのは所詮一個人の解釈なので置いておいて、果たして原作の彼らがそういう行動をするだろうか?という疑問が湧く箇所も少なくなかったんです。

その次から大石副部長のカラス演出が無くなったと聞いて安心はしたけれど、やっぱりもういいかなって思ってしまいました。氷帝が出ている間は通うけれど、氷帝が一度離れたら私もしばらく離れようかなって。泣くほど辛いテニミュは私がテニミュに出会ってから初めてでした。先代で初めて青学を箱推ししてしまった事も大きな原因だとは思います。それを友人に伝えたところ「それなら千秋楽まではちゃんと生で見てきな」と言われました。乗りかかった船は一先ずの終着点までは見届けてからにしろって事です。

その言葉に後押しされて、フォロワーさんに急遽お願いして同行させていただきました。

また別のフォロワーさんから、全楽のアンコール曲でリョーマが「俺のコール久しぶりなのにそんな盛り上がり方でいいの?」と客席を煽ったと聞きました。それだよ!!私の求めていた生意気さは!!!そんな些細な一言ではありますが、古田一紀さんの演じる越前リョーマから初めて少しバトンが繋がった気がしました。

それでもやっぱり一度苦手意識を感じてしまえば人間なかなか払拭できないもので、なによりもお歌が一番気になってしまう。

しかし大千秋楽。先程の仁愛くんが歌う「プレッシャー」。泣きました。今までの涙とは訳が違いました。赤也の試合を見て初めて感じたリョーマのプレッシャーが客席に深々と伝わってくる。先代から引き継いだ越前リョーマに対してのプレッシャーを全て力に変えた、そんな気持ち。大千秋楽にしてやっとその姿を目の当たりにできた事への感動でした。勿論、越前リョーマだけでなく青学9代目が大千秋楽で今まで以上に最高のパフォーマンスを魅せてくれました。純粋に、ただ「ありがとう」と「これからも宜しくね」をやっと言えた公演でした。

いつだか、古田さんが「千秋楽だからって特別何か変わる訳じゃない。今までだって一番の力で演じてきたんだから今まで通りやるだけ」と話してました。理想論だと思います。初日から大千秋楽まで同じ熱さなんて実際にはなかなか簡単にできる事では無いと思いますし、一番最後に想いが溢れでるというのはどんな役者でも無意識になってしまうものです。でも今回ここまで大きな成長を見せてくれた青春学園9代目だからこそ、次の立海公演では最初からもっともっと熱いお芝居を魅せてくれると信じています。

 

この記事を投稿するのはとても迷いました。大千秋楽を観劇した次の日から描き始めたのに、書いては消してをなん度も繰り返しているうちに今やDVDも発売し氷帝チームライブもドリームライブ2017も終わってしまいました。

「ドリームライブ2017」千秋楽、とってもよかったです。後半に私が勝手に青8ソングだと思ってた曲が歌われてなんの覚悟もしてこなかった私は初日泣き崩れてしまった訳ですけど、2日目3日目と通う内に「これを彼らが歌うからこそ敢えて、想いや熱意全て繋がっていくのでは」という考えになり応援することができました。仁愛くんも千秋楽は歌の声が安定して更に自分なりの解釈とそれに対しての表現が見て取れて嬉しかったです。パンフレットに載っていたテニミュで好きな曲は?に青9の殆どが「オール・フォー・テニス」を挙げていて、それを今の全てをぶつけて歌ってくれて良かったなって思います。

私の中ではまだまだ青8が青春学園中等部テニス部で、現段階では青9は氷帝に勝つことはまだ出来ないと思うけれど、次に戦うときは本当の意味で彼らが氷帝に対して「まだまだだね」と言える日を夢見ています。

まずは立海公演。3rd立海キャストより先輩になる青学がどんな成長を見せてくれるのか今から楽しみです。

 

時期外れなうえに、こんな思いを書き殴っただけの記事を読んでいただきありがとうございました。ご気分を悪くされた方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。

 

「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の公開稽古に運良くお邪魔しました

 

 

タイトル通り先日(3/17)、ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の公開稽古のオーディエンスに当選した為、見学に行かせていただきました。

 

はじめに言っておくと、推しに甘いブログになります。ご容赦ください。

 

 

スタッフの方の説明が最初に入ったのですが、どうやら倍率は20倍だったそうで。その話を聞きながら客席がそっと息を飲んだのがわかりました。まさかそんな激戦区を勝ち抜いたと誰も思ってなかったんですよね。私もびっくりしました。

 

 稽古場の右端の方に音響卓があり、その辺りでキャストさんたちは各々打ち合わせたり、楽譜らしきものを見ていたりしてスタンバイしてるわけです。その場所は私達に用意された席のすぐ隣で。多分そこにいた大半の人はこういう場に来るのは初めてだったと思います。みんなしてこの待ち時間はどうすればいいのかと、キャストさんたちを見ていいものなのかとソワソワしながら盗み見状態でした。

私の推しは作り直す前の過去ブログをご存知の方はお察しかと思いますが、古田一紀さんです。彼が出演するから今回応募したわけですが、そんな私の推しはその間鏡で髪を整えてました。私知ってる、それ某応援舞台の生放送とかで見た事ある〜〜と、そんな気持ちで始まった公開稽古。

 

初めは演出家の小林さんの楽曲説明より始まり、一曲目はM1にて歌われる舞台の題名と同じ曲名「きみはいい人、チャーリー・ブラウン

この曲は目覚まし時計のようなベルの音を軽快に響かせ村井良大さん演じるチャーリーが「遅刻だ!!」と叫ぶところから始まります。

最初はチャーリー以外のキャラクターが楽しそうにみんなで歌いながらチャーリーについて歌っていくというもの。

稽古ということもあり、マイクなどは通さず地声にての歌だったので要所要所聞こえないところが多々あったのですが、高垣彩陽さんは何をどのキーで歌ってても聞こえる。声優さん凄い。スフィア凄い。高音なのに聞き取りやすいの凄くないですか。古田さんは他の舞台では結構存在感も歌唱力もある素敵な俳優さんなのですが、長年ミュージカル俳優と呼ばれる俳優さん達の中に入るとどうしても声が埋もれてしまう…!!だって中川晃教さんと東山光明さんの声量が半端ないんです。でも古田さんほんと歌の意味とリンクするように表情がコロコロ変わるのがすごい可愛い。同じ「喜び」でもその前や後にある気持ちの持ちようで全然違う表情なんです。細かい演技が得意な古田さんらしさがライナスに反映していて、もう一曲目からチケット増やすこと決めました。ほんと軽率なオタクに対してそういう魅力見せ付けてくるのよくないと思います公式さん!!

古田さんも曲の中盤ぐらいから「あっこれは古田さんの声だ」と聞き取れるようになったのでテンションが乗ってきたのかなと。初お披露目だったので緊張もあったのかな。

曲途中でバスらしきもの(まだ稽古段階なので木の形でしか判断できない)に乗り遅れるチャーリーをみんなで早く早くと急かすんですが、そこでの各々台詞を話す声は一番でした。「ほら乗って!バス行っちゃうよお!!」

サビは周りのみんなが「きみはいい人!チャーリーブラウン〜♪」と繰り返すのですがそれに戸惑う村井さんの演技が印象的でした。チャーリーからするとその皆がいう「いいこと」は「当たり前のこと」なんだなあとそれだけで伝えてくる村井さん流石としか言えません。村井さんの出演される舞台はいくつか拝見した事があるのですが、平凡な役をやらせてその役を輝かせる事が出来るのは村井さんだからこそだと思います。

スヌーピー役の中川さんが歌の要所要所に挟んでくる鳴き声を聞いていると稽古着なのにもう犬にしか見えてきませんでした。不思議。

 

 

2曲目は東山さん演じるシュローダーがメインとなり歌う「ベートーベン・ディ」

シュローダーはベートーベンを愛する天才音楽家。そんな彼がピアノでベートーベンの「運命」を弾いてるのをピアノの上に乗りながら高垣さん演じるルーシーがシュローダーに「どうしたの?」と聞くところから始まります。それでも何も答えずピアノに熱中するシュローダーに痺れを切らしてピアノをバンバン叩きながら「どーーしたの!!!!」と訴えるルーシーがとても可愛い。

スヌーピーのお話を知らない方の為に補足をすると、ルーシーはシュローダーが大好きなのですがシュローダーは音楽に以外興味のない男の子なんです。

「ベートーベンを讃えよう♪彼の記念日を祝おう♪」とベートーベンの誕生日を国の記念日にするにはどうすればいい?と歌う曲。歌い始めに私が感じたのは「シュローダーがイケメン枠だ」という事。正直1曲目では私の中でそんなに印象が残っていなかった東山さん。ソロ曲が来た瞬間の輝き様は異常でした。これがまたイケボ。しかもトークの時に知ったんですけど関西弁なんですね。通る声であんな歌歌われて素に戻ると関西弁ってなにそれ本当に同じ人種ですか?手足が長いのでダンスも映える映える。他の方に比べて歌い方がロック調なのがまたいい味だしてるんですよね。

この歌はシュローダーがベートーベンを讃えつつベートーベンディを商業的にせずにベートーベンをみんなでお祝いするにはどうすればいいのかと問うところがあるんですが、そこでの古田さんが可愛いのなんの。みんな各々「チャリティTシャツを作ろう!」とかどうしても商業的になる案を出して言ってるんですが、それに対してうんうんと大きく頷いて見せて、しまいには「はい!」と大きく手を挙げ「ベートーベンスーパーのチェーン店を作ろう」と一番商業的な案を両手を広げて良い案でしょ?のごとく披露するライナス。超絶笑顔で裏表なんてないチャーリーブラウンの世界にとても溶け込んでいる。

少し話を戻すと、最初の方にベートーベンの生い立ちを説明するのがライナスなんですが、途中で姉であるルーシーに「どーでもいい!!」と言われてちょっと不服そうに「えーー」って顔をするライナスがとてもらしくて好きでした。

 

3曲目は「サパー・タイム」

この曲は既に完成していてダンスも事細かに出来上がっているそうなのですが、小林さん曰く「出し惜しみさせてください」との事で歌のみの披露となりました。

村井くん演じるチャーリーが中川さん演じるスヌーピーに「君の夕飯を待ってずっとここで待ってるんだよ」っていう若干呆れ気味な台詞をかけ、そこからスヌーピーが「サパータイム?!」と確認して楽しそうに繰り返すところから始まります。とても陽気なナンバーで聴いている方も自然とリズムを取りたくなってしまう。もしかしてここでダンスが披露されないのはスヌーピーのお馴染み「ハッピーダンス」が踊られるからなのかなっと思ったり。

最初の方は基本的にスヌーピーのソロなんですが、その間マイク前で待機してる古田さんがずっとスヌーピーのソロを口パクで意気揚々と歌ってるのが印象的でした。自分が歌ってるわけじゃないのにスナップとか首の動きとかうるさいのなんの。口パクなのに熱唱してる人初めて見ました。横にいたサリー役の田野優花さんがそれに気づいて笑っちゃってるのも可愛かったです。あそこ2人同年代なので凄い仲良しなんですね。後でお写真あげるんですけどフォトセッションの時のお二人がもう癒しでした。

中川さんの個性の中にスヌーピーが織り交ぜられて独特な世界観のある素敵なナンバーでした。ダンス付きでみれる本番が今から楽しみです。

 

 

フォトセッションでは取材陣などの関係者さん達の後に私たち当選者達が1分間撮りまくってくださ〜〜い、そしてじゃんじゃん宣伝してくださ〜〜い、と言うもの。残念ながら事務所的な問題なのか高垣さんは私達のフォトセッションには参加せずMCという立ち位置に。その代わりに「私も一緒に写して!」と村井さんの肩にルーシーの人形を託して始まりました。

最初はみんなその場で撮ろうとしていたのですが、始まる直前に中川さんの計らいで撮りやすい所で撮影しても良いことに。有難い事に席も前の方でかつセンターだったので中腰になるだけでとても綺麗に撮ることができました。

また、中川さんの「視線が欲しい人はしっかりアピールしてー」という言葉に甘えて「こっちーー!!」と手を挙げると有難い事に視線をいただけました。なんてファンに優しいフォトセッションのお時間。最後の方に粗方みんなに視線が行き届き落ち着いていたのでもう一度駄目元で手を振ると古田さんが「真ん中!あそこー」と指さして頂けて素敵なお写真を撮ることができました!

Twitterの方にもあげたのですが、少しおすそ分けを

f:id:hrukaknata31:20170320031223j:plain

これは私が手を振っていた為、皆さんが振ってくれているお写真です。中川さんがもうどこからどう見てもスヌーピーで私が一番気に入ってるショットでもあります。

 

さて、そんな幸せすぎるフォトセッション終了後はMCの方を交えたトークでした。

失礼ながらあまりMCの方の進行は上手くはなかったのですが、キャストの皆さんが話を膨らませていくださっていて短いながらに凄く中身のあるお話が聞けました。ただ、本当にMCの方が上手くなかったのでちょいちょい古田さんがボソッとマイクに入るか入らないかぐらいで突っ込むのをハラハラしながら見てたんですけど、彼そういう所賢いんで映像の残るものではやらかしてませんでした。つい最近某テニスのDVDイベントに行ったので、その時に比べたら全然おとなし目だったかなと思います。

ライナスの安心毛布の様に手放せないものはありますか?という質問で初っ端に指名された古田さんは、まさか自分から答えるとは思ってなかったらしく「おれ?!」と叫んだ後すっごい考えててそれでも特に出てこず、村井さんがずっと自分の首元を指してるのに気付き「えっ?なんですか?あっ!ネックレス!ネックレスです」と答えてるのは年下感がでてて可愛かったです。それに対して「何か思い入れが?」と聞かれ平然とした顔で「いや、思い入れは別に。オシャレが好きなんで首元にアクセントをと思っていつもつけてます。あっ、今日はつけてないんですけど」と答え笑いを誘いつつ村井さん達に「然るべきところではね」とフォローされ「こういう(公開稽古などの公の)場ではちゃんと外してますけどいつもはつけてるんです」と若干の古田ワールドを披露。

田野さんはワイヤレスイヤホン。「ダンスの練習とかで紐が絡まるのが大変でしたがワイヤレスだとそれがないんで最近はずっと持ち歩いてます」とのこと。田野さんはAKB48ということもあってダンスはしなやか且つダイナミック。どうやら稽古場でのダンスリーダーの様でこの公開稽古前のリハーサルでも、皆に「リーダー!」と呼ばれ色々な振りの確認をしていたそうです。「物覚えが早いだけなんですけどね」と謙遜されてましたが、普段アイドルとしていろんなダンスを踊られているからこそだと思います。

高垣さんが携帯。「忘れたらその日1日どんな連絡が来てるかソワソワしちゃうし、方向音痴だからこの稽古場にくるのも迷っちゃうと思います」との言葉に村井さんが「まだ覚えてないの?!」とツッコミ笑いを誘います。次に移ろうとしている時に古田さんが「ねえまってまって一ついい?」と。

古田「携帯って忘れることあります?!」

高垣「あるよー!充電さしっぱでそのままでちゃうとか!」

古田「えーーないって。携帯絶対家にいる時も触るじゃん!携帯忘れるって絶対ないですよ」

古田さん、それ、お前がオタクやからや。

思わず心の中で突っ込みました。スクフェスしなきゃいけないもんな。

あと、中川さんが「みんな役に合ってるんですよ〜〜」と行った後に一人一人名前を挙げていくんですが、その流れが面白くて。

中川「(田野さんは)どう見てもサリーだし、(古田さんは)どう見ても…………ルーサー」

古田「ライナス」(ルーサーとライナスの言葉が被る)

中川「そうライナス」

古田「ルーサー?!まってwwルーサーってwwww」

ツボに入ったのか田野さんと暫く笑いが止まらずに笑い続けてたのはキュートでした。

まだご飯に行けてないので僕のおごりで行きますか?という村井さんの言葉に「おっ?!」と喜ぶ姿も年相応で可愛かったです。今まで、同年代や歳下、また芸歴がおなじぐらいのキャストが多くいる舞台が続いてたので、歳下気質な古田さんを垣間見ることが出来てファンとしては嬉しい気持ちになりました。

見どころを聞かれて、「見どころっていうか、まだまあ作ってる段階なんで〜見どころとはつまりなんぞや?と逆に探求している時なんですけども〜〜」と一声目から古田さんのコメントにキャストの皆さんが笑っているのを見て古田ワールドは受け入れられているんだなと安心した気持ちもありました。

先ほどもあげた某テニスのDVDイベントで「今の(チャーリーブラウンの)現場は凄い人ばかりで音合わせとかあまりお願い出来ずに1人で隅っことかで練習している」と話していたので、ちゃんと打ち解けられていてよかったなと。

あと高垣さんが魅力を語ってる最中で「子供とはなんぞや?」と言っているのを聞いて姉弟役だけにそういうところで同じ言い方になるの可愛いなあと密かに微笑んでました。

 

 

まだ全員で揃っての稽古は3月17日段階では10日目ぐらいだったようなのですが、既に物語自体は通して完成していて、あとは曲に細かいダンス振付をつけていけば通せるという段階だそうで、すごい早いピッチで進んでいる様です。早く荒通しまで進めば作品は詰めてもっと良いものになるに違いないですね。今回だけでもワクワクでチケットを増やす気満々なのに観たらもっと多くなりそうです…!

 

 

最後にフォトセッションでライナスに想いを寄せるサリーを演じる田野さんと想いを寄せられるライナス役の古田さんがわちゃっとしててとても可愛いショットを撮ってしまったので是非是非見て癒されてください!

f:id:hrukaknata31:20170320040925j:image

f:id:hrukaknata31:20170320040954j:image

f:id:hrukaknata31:20170320041028j:image

f:id:hrukaknata31:20170320041059j:image

f:id:hrukaknata31:20170320041256j:image

唯一の同世代の2人が仲良いのは本当に微笑ましいです。

 

曲間とかでも他の共演者の方と話しているのを拝見して素敵なカンパニーに巡り会えた事にファンとして幸せしか感じません。

子供心を思い出させてくれる、陽気で楽しく見た人を温かい気持ちで包んでくれる。そんなミュージカルになるであろうシアタークリエ『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』

すこしでも興味を持っていただけた方がいらっしゃれば4/9〜4/25迄、是非ともシアタークリエへ足をお運びください。またその後も地方公演がある様なのでお近くで公演される際は是非。

 

 

今回は素敵な場にご招待頂き貴重な経験をさせて頂きました。感無量です。ありがとうございました。

 

私にとっての悠里淮斗と白崎護のチャーチ卒業における意味

 

初めに。このブログは舞台「メサイア」の暁乃刻より前のネタバレを含みます。お気をつけください。

 

 

さて。

ブログを作り直して1つ目の記事はもっと楽しい観劇記事を書く気満々だったんですけど、とうとう先日「メサイア」の新章が幕を開けたという事で。

公式さんによると、とうとう白崎護の卒業ミッションのお話になるようですね。

まだ見てもない上に、多分時期的な関係で生で観劇する事は出来ないであろうやつがこんなブログをあげるの申し訳ないんですけど、やっぱりどうしても吐露したくて。いやもうすみません許してください。

 

ていうか、制作元がCLIEさんじゃなくなって「刻」になったんですよね。新章って言わずに新刻っていうんですかね。

 

とりあえず「章」だった頃に遡らせてもらうと、私のメサイアとの出会いになります。

過去公演のDVDを観ながら遡れればもっと正確に詳しく記すことができると思うんですけど、今ちょっと人の手に渡ってるので、自分の記憶を頼りにこのブログを書く事になります。「ちょっとここ違うんでないの?」みたいなとこが現れても大目にみてくださると有難いです。

 

 

出会い

 

そもそも私がメサイアという作品を知ったのはここ数年の話で、それこそ悠里淮斗と白崎護が登場した「紫微ノ章」でした。

その前は「メサイア」という名前だけは聞いたことがあるな、知っている俳優さんがでているなあぐらいの認識。

メサイア」を知らない方の為にものっすごい簡単に説明させてもらうと、

冷戦状態になった近未来の世界が舞台。

警察が軍事化し始め情報戦争になって行く中で、秘密裏にスパイ組織として殺人を許された秘密国家機関、特別公安局外事第五係、通称"サクラ"という機関が存在する。

メサイアの基本的舞台はその"サクラ"の養成機関である"チャーチ"内でのお話。

チャーチで学ぶサクラ達には過去の経歴も戸籍も存在が全て消されます。任務の中で死んでしまっても彼らの存在はその時点で何も残りません。つまりここにいるサクラ達はみんな表の世界で生きていけなくなった【ワケあり】な奴らばかりなのです。

そんなチャーチでは絶対規則というものが存在します。

 

 

サクラは、チャーチについて沈黙を守らなくてはならない。

サクラは、チャーチを出ればなどと接触してはならない。

サクラは、任務を失敗したサクラを救助してはならない。

サクラは、友人や恋人になってはならない。

 

ただ1人"メサイア"を除いて。

 

 

これが、この作品「メサイア」の決まり文句でもあります。

"メサイア"という存在は、チャーチ内で組まれるバディのようなもので彼らにとって唯一無二の存在です。お互いを救い支えることが出来るのは"メサイア(救い人)"だけだという強い繋がりを元にお話が進んで行くのがこのシリーズの醍醐味でもあります。

 

キャラクターやもっと詳しい設定についてはこちらでまとめられているので気になる方は是非

https://togetter.com/li/786626

 

 

さて、話を戻します。

初めてこの設定を知った時、なんて私好みの素敵すぎる設定なんだと思いました。昔からこういうアクションファンタジーが大好きなので詳しい設定知った瞬間もう秒で行くこときめました。

今まで出てたキャストさんがいないのは後から知りましたが、別作品で追いかけていたキャストさんがいたので後悔はありませんでしたし、むしろ全く違う役幅が観れると思って軽い気持ちでウキウキでした。

 

観劇後、結論から言うと後悔しました。

 

辛すぎる!なんだあれは!!軽い気持ちで何も持たずに行ったら涙は止まらないわ嗚咽抑えるの大変だわで終演後なかなか席を立てませんでした。(隣に座ってた方が出れずに戸惑ってたのは今思い出しても申し訳ないです)

上記で記したキャストさんが廣瀬大介さんなわけなんですけどね。いや、違う役幅とかそれどころではなかった。

だって私その前の彼って某ドSな武士とか、クスクス笑う双子とか、いきなり社交ダンス踊り出すハイテンションな先生とかそんなのしか観たことなかったんです。

なんていうかもう、あんな暗くて重すぎる役だなんて聞いてなかったし背負ってる過去が辛すぎる。

「紫微ノ章」は廣瀬大介さん演じる悠里淮斗と、赤澤燈さん演じる白崎護の養護施設で育った幼馴染2人が、一般人からサクラとなりチャーチに入るまでのお話でした。

ここで中心となってくるのは淮斗の弟である春斗です。

引き篭もりの淮斗を養う護。

護はこの時、表立場の警察である第4係に勤務するいわば公務員です。

そんな彼がいくら幼馴染といえど成人仕切っている相手にそこまで面倒見るという図が不思議で仕方なかったんですけど、終わりに近づくにつれてもう納得しか……。

 

「淮斗、そこに春斗はいるか」

 

護のこの台詞辺りからもう心臓が嫌な音をたてまくる。

そこから懐かしそうに微笑みながら話す護に動揺する春斗、何が何だかわからない淮斗。

その話の中で明らかになる、春斗はすでにこの世にはいないと言う事実。

春斗が亡くなった海での事故の記憶を淮斗はショックから忘却していつの間にか春斗の幻覚を作り出してたんです。しかも護がその海の話覚えてるかって聞いた時淮斗は「忘れるわけないじゃん、あんな楽しかった思い出」って言うんですよ。

その時点でもしんどい案件なのに、それを今まで淮斗が幻覚を見ていることを知っていて黙って来たことを責められた時に護が「お前を傷つけたくなかったから、だと思ってたんだけど違ったみたいだ。その方が俺も楽だったんだよ!」って言うんです。

「俺が海に行くなんていったから春斗は死んでしまった!俺のせいで春斗は死んだ!!……俺もその事実と向き合うのがしんどかったんだ」って訴えるんです。

事実から目を背けて、逃げを自覚しない為に作り出してしまった幻覚と、その幼馴染の弱さに依存した2人が現実に向き合った瞬間でした。ここから本当の2人の二人三脚が始まったんだと思います。

 

淮斗は国家秘密事項をハッキングしてしまい、護は4係での事件に巻き込まれ追われる身になってしまったがうえにサクラになるしか今後の生きる道がなくなってしまうんですが、そこまでのドラマが濃厚すぎる。上記の出来事なんてほんのひと触りでしかありません。

チャーチに入り、サクラ候補生としてメサイアスーツに身を包み、最後に「これからもよろしくな」と言って互いに手を取り合ったところでこの章は閉幕します。

 

閉幕と同時に私は、このシリーズを追うしかない定めになってしまったんです。

いやはやこれが1番の後悔ですよね。迂闊に観てしまったが故に自分をさらにつらい世界に追いやってしまったんですから。もうまじかよって感じです。そりゃ語彙力もなくなります。

ちなみに、この紫微ノ章手元のチケットが1公演から何故か3公演程増えました。いやはやびっくり。

 

 

 

衝撃の続編

 

次の「影青ノ章」はなんとドラマ。

当時の私は高校生。今は上京してフラフラしてますが、その頃は関西の田舎の方に住んでたんです私。テレビ局はtvk

 

見れませんでした。

 

そんなまさか。ハマった瞬間この仕打ち。そんな馬鹿な。携帯代も母に払ってもらってたんでむやみに課金して見ることもできず。

ええ、待ちました。DVD販売を。長かったです。買った瞬間レンタル始まって公式恨んだ日もありましたけど。懐かしいですね。DVD発売イベントいい席で観れたので許しました。

 

紫微ノ章でのメサイアとなった2人以外にも前作ではお休みしていた先輩サクラ候補生である海棠鋭利(松田凌さん)と御津見珀(小野健斗さん)が帰って来て、当たり前のようにそこにいる新人候補生、染谷俊之さん演じる間宮星廉と井澤勇貴さん演じる有賀涼。

いやいやお前いつからいたんだ。突然すぎてついていけなかったわ。新キャラの第一印象はほわほわした気弱さんと対照的過ぎる堅すぎメン。

 

ドラマのメインは新人候補生4人。

一発目から仮メサイアが発表されたんですけど、淮斗と間宮、護と有賀。

思わずリモコン握りながら変な声出ました。

思ってた展開と違う!私は2人で成長する姿を見たかったのに!嘘でしょう?!

 

「僕と護は幼馴染なんです。だからそっちの方がやりやすいっていうか」

淮斗と気持ちを分かち合ってました。あの頃の淮斗と私は心で繋がったメサイアでした。絶対に。

でももちろんそんなことが聞き入れられるわけもなく、始動してしまうレッスンにミッション。

 

圧倒的実力を持つ先輩に食らいつこうとする淮斗にどこか引いている間宮。それに加え護と組めなかった事にもイライラして無駄にメサイアである間宮につっかかる。

「僕を殺す気か?!?!」は名台詞でしたね。

前章での成長はどこに行ったのかと……思いました。

だって護めちゃくちゃ大人なんです。すごい大人。有賀とも凄い上手くやってる。時たま窘めに回る護。

推しキャラなのでとても擁護したいんですけど、護の成長速度が速すぎて淮斗の幼稚さに擁護できない。まだ弟にしがみついてるし……誰かもう一度淮斗を救って下さい。

 

と、そう思ってた時期が私にもありました!

やってくれました悠里淮斗!ありがとう!!

確かに最初はお子様でした。そんな彼でも流石に全6話も重ねれば成長もしますよ……!

春斗にしがみついてたこともあったかもしれません。

が!それもなんと逆手にとって敵を追い詰めました。間宮の気持ちも汲み取って背中を預けられる相手になりました。

最後とかもう彼らの方が年上なはずが謎に母親みたいな気持ちになって見てました。

あんなに素敵なメサイアになったんです。

 

なのに。なのにですよ。

まさか最後で正式メサイアが変わるなんて。

誰が想像しました?

いや、確かに私も最初に言ってました。でも、凄い間宮といい関係だったじゃないですか!そのまま行くと思うじゃないですか。

凄いよ公式のどんでん返し。

この頃には過去作品をあらかた見てたので薄々気づいてたんですけど、「メサイア」って作品は毎作品最後に衝撃の結末を持ってくるのが味なんですね。そんなところも好きですけど!

 

何はともあれ。次の章からは私が最初に追うと決めた淮斗と護のメサイアを見守る覚悟も改めて持ち直しました。

「影青ノ章」は2人が離れてどれだけ個人の力を伸ばすことができたかを一緒になって感じられる作品だったように思います。

 

 

先輩の卒業

 

やってきた「翡翠ノ章」

メインは鋭利と珀のチャーチ卒業のお話。

ここではあくまで淮斗と護について書くと決めているので先輩メサイアに対する想いはグッと堪えますが、とりあえず前回の教訓を活かしハンカチを持ってきた事に間違いはありませんでした。

あと、先程『最後に衝撃の結末』みたいな事述べたんですけど翡翠は始まってすぐにそれを見せられた感があって息飲みました。観た方は分かると思うんですけど、いや、あれはないですよね。言葉通り会場が序盤からお葬式でした凄いよ公式。

もちろん最後にむけて全然『衝撃の結末』待ってます。安心して下さい。状況的には全く安心はできないんですけど。

 

座長が初演から支えてきた2人なだけあって、やっぱりガンアクションに安定感がありかっこいい。し、ずっと背負ってきた過去の柵が深い深い。

この章は正直にいうと新人4人は本当にサポートメンバーという感じで出番も台詞も圧倒的に少なかったです。先輩2人と初演から支えてきた三栖さん(中村龍介さん)のターンという感じです。

しかし、メサイアを結成し直して最初の公演。淮斗と護がも学ぶことが多かった公演だったように思います。

模擬練習みたいなもので、有賀と間宮とは対照的に互いの動きが読めたいいチームワークを披露する淮斗と護なんですが、鋭利と珀のチームワークには到底及ばずどうしたらそんなに良くなるのかそれを問いたり。その答えを聞いて僕たちも頑張ろうってなる2人が素直で可愛い。壁を一つ乗り越えた幼馴染って尊い

 

間を話すとどうしても鋭利と珀について話したくなるので、これだけ。

最後無事にチャーチを卒業した2人がサクラの衣装に身を包んで出てくるんです。

それを観たとき、もうなんていうか、お疲れ様でしたという気持ちと、そうか私もいつか淮斗と護が2人でサクラスーツを着て笑いながら卒業していく姿を見るんだなっていう熱い気持ちでいっぱいでした。

その時が来たらもしかしたら、淮斗は卒業して護と離れるという不安と葛藤するのかもしれないし、それを乗り越えさせる為の卒業ミッションになるかもしれないと。そう思ったのは忘れられません。

 

先輩サクラから託された想いと共に、更に絆を確固たるものにした。そんな「翡翠ノ章」でした。

 

 

 

トラウマ事件

 

舞台版って、全てが全てじゃないんですけど大抵がチャーチに居る候補生達の卒業がメインのお話でした。

そして迎えた「鋼ノ章」の発表。

メサイアになってまだそんなに回数は重ねてないけれど、来るならやっぱり淮斗と護なのかなって思ってたんです。

そんな時次回作のお知らせが。

確かメサイアのイベント中だったように思います。早くないか?と思ったらなんと映画だそうで。成る程。

そう思ったのもつかの間、同時にビジュアル公開されていました。

 

あれ?

間宮が??

いない???

 

他の3人がいるのに間宮がいない?ていうか間宮がいるであろう場所にどうしてお前がいるんだ杉江大志!(ちょうどその頃彼が出演している舞台に通っていました)

もう嫌な予感しかしませんよね。どういう意味なの。間宮飛び級しちゃったの?って感じです。

とりあえず察したくない私はひたすら間宮だけが卒業する方法を考えました。

「人を殺す」という任務に躊躇をおぼえるのはサクラにとっては自分だけではなくメサイアの命も脅かします。間宮はそれでもずっと割り切れなかったんです。それを乗り越えた時卒業につながる何かが?

 

幕を開けてみればもう感情が置いていかれる思いでした。

ここから先少し有賀と間宮の話になりますがお許しください。

新キャラがたくさん出て来た上に新しい組織まで出て来て頭がてんやわんやな中でも途中有賀が裏切り者として捕まったあたりで、流石の私もおや…?っとおもいました。これはもしや、と。

でもその後間宮が「俺は有賀を信じるよ」ってなるんです。

これは!無事に乗り越えていくやつだ!!と心を持ち直していた所にですよ。

とんだ裏切り。

舞台上で生きているキャラ達をも客席で観ている私達も、私が自分の中で描いていたストーリーですらも裏切る。ほんと、言葉通りの裏切り。

うまく歩み寄れていなかった有賀と間宮。たくさん悩んでやっと、しかもあの有賀から間宮を知ろうとした所でその仕打ち。

有賀も、多分薄々気づいてたんじゃないかなと思うんです。気付いた上で信じたくなくて。

あの時の徐々に状況を理解していく過程での絶望的な有賀の表情。井澤さんは本当にお芝居が繊細ですね。

まだこれ物語中盤なんですよ。しんどい。

 

少し話は戻りますが、この有賀が裏切り者疑惑で捕まったのは監視カメラの映像。

淮斗は護が裏切り行為によって自身の身代わりに傷付いた事で、目の前が見えず冷静な判断が出来なくなり、監視カメラに細工されている事に気付けず告発します。

でもそれが悲劇の真実につながっていくなんて誰も思わないじゃないですか。気付かないよ!そんなの!!

 

ここは過去作でそんなに絡んでなかった淮斗と有賀が1番絡んだシーンでもあります。

捕まってる有賀に護が無事だと伝えた直後、自分が冷静じゃなかったと呟いた淮斗。監視カメラに細工がされていた事に気付きスパイではないのかと問います。「違う」ときっぱり答える有賀。

「僕と護。僕達ほどメサイアにぴったりな2人はいないと思ってた。でも違った!僕護のことになると!!」

メサイアを信じるのは当たり前のことだ」

有賀がこれを伝える事に意味があるんですよね。有賀は自分たちの今のメサイアとしての状況も、淮斗と護の立ち位置と在り方もすべてわかってたんじゃないかなって思います。

君からそんな言葉が聞けると思わなかったよとこぼした後の淮斗の思わず飛び出してしまう本音が未だに忘れられないんです。

「サクラになったら離れなきゃならない。離れていても繋がってる。それがメサイアだ。そんな事わかってるでもそんなのは詭弁だ!!」

胸にすっと入ってきた言葉でした。

今までだって卒業公演のたびに各々のメサイアに不安はありましたし、少なからずそういう描写もあったと思います。でも、"俺たちは離れてもメサイアだ"それを合言葉にチャーチを卒業していきました。それがわかった上で今までのそれらを「詭弁」という。淮斗と護にしか言葉にすることができない大切な事実。

チャーチで初めて知り合い、時にぶつかり合って互いを理解し絆を深めていくのが通常のメサイアでしたが、淮斗と護は入る前からお互いがお互いの事を誰よりも分かっていて辛い事も楽しい事も全てを分かち合って生きてきたからこそ言えるその先の言葉。

淮斗は護と卒業のその先のビジョンを見るのが怖くて仕方がないんです。

「その先の景色を共に見たいと願えばいい」

本音で話す淮斗にそう返した有賀の答えが全てで、何よりも有賀が間宮に対して出したものだと思うと、もう自然と涙が出てきました。それを間宮ににうまく言葉で伝えられない有賀が切ない。

この答えに対して、自分が望む景色と護が望む景色を考える淮斗が、今回の鋼ノ章で1番の成長を見せてくれたなと思います。

 

護ものちに戦いの最中、俺たちあとどれぐらい背中を合わせて戦ってられるのかと淮斗に投げかけます。

護だって表には出さないだけでやはり何処かでそんな日が来る事に不安を感じている。

それに「ずっとだよ」と答えた淮斗に笑って「そうだな」と返す護。本当にどこまで彼らは互いの気持ちを汲み取りあえるんだ。

自分なりの答えを出した淮斗。それをなんて事もないように受け止める護。

紫微ノ章から階段を駆け足で登っていく彼らの未来が幸せなものでありますようにと、願うしかできない事がもどかしかったです。

 

それでも鋼ノ章はやはりメインは有賀と間宮が向き合うお話。

種明かししていくように有賀が裏切り者として演じられてたシーンが間宮で再現し直されるあの回想。重い。耐えられない。私の心が。

間宮が世界の全てに絶望した日、有賀が暗殺者から人間になった日。

こんなに残酷で美しいストーリーにもう涙するしかなくて。

こんなこと書いてる今も思い出して1人泣くのを耐えてるわけなんですけど。

最後のG線上のアリアは有賀と間宮が本当の意味で歩み寄る事ができた、とても悲しくも温かな旋律に感じました。

この後のヴァイオリンの末路、アリアの譜面など、いろんな事をフォロワさんと考察したりして1つの確信を得たりしたのですが、所詮私達の中のお話なのでここに書き連ねるのはやめておきます。

 

正直。この鋼ノ章は幾度もGロッソに通い、当日券も並んだ公演ではあるんですけど、やはり迎える結末が精神的に辛くて未だにDVDを開封できていなかったりします。つまりあの期間劇場でみた記憶を頼りに書き綴ってしまっているので、台詞回しなど多々違うところがあるかもしれません。大目に見ていただければ幸いです。

 

淮斗と護にとって未来を明確に見つめ、大きな別れと向き合う事となった儚くも確固たる自信を魅せられた素敵な公演でした。

 

 

深紅を乗り越え暁へ

 

映画「深紅ノ章」。

実質、"章"としては最後のお話。

舞台と映像では脚本家さんが違うので、やはり少し話が噛み合わないところもありますが、なんとかうまく折り合いをつけてみる事ができました。

間宮の後として入ってきた新人メサイアは、鋼でも爪痕を残した杉江大志さん演じる加々美いつき。

 

鋼をつい長々と書いてしまったので、ここはなるべく短めに。

 

加々美の突然の起用に動揺を隠せない3人。

しかしメサイアである有賀は、いつきを知ろうとし、咎めるところはとがめつつも信用しているという事を示してくれる。もうあの時のような思いはしたく無いのだと、有賀の行動全てが表していました。

ここで驚く事にことごとくいつきと衝突していたのは護。

逆にそれを宥めていたのは淮斗という不思議な構図にちょっと見ているこっちの方が動揺を隠せませんでしたが、なんだかんだで淮斗を手当てしたりしているのをみて護のお兄ちゃん気質は変わらないようで安心しました。

 

このお話のスポットは新メサイアと第四係だったように思います。

そして護と高野(宮崎秋人さん)が良い意味で決別を果たす為にあったお話でもあったかなと。

最後の屋上で撤退する際に高野に呼び止められる護は、それは別人では無いかと言い放ちます。

そんな訳ない事だっていくら高野だって分かってるし、護だってこんな嘘が通用するとは思ってないでしょう。それでもそう言わざる得ない。

言わざる得ない事を察しつつ、護に伝えたい事を。また会えると信じていると本人に伝える高野に、もし彼に会う事があれば伝えておきますと返す護。

紫微からちゃんと別れを告げる事ができていなかった2人の後悔がひとつ和らいだ、そんなシーンでした。

でも1番伝えたいのは、この時の淮斗の表情が柔らかいのなんのって事です。

全て分かってたよ、よかったね。まるでそう言っているかのような微笑。本当に淮斗は大人になりました。素敵。

感情表現がストレートないつきの導入により、また新たな色のメサイアが出来上がった映画でした。

試写会でのイベントで、『次は何の章になりますかね』っていう問いかけに悩んだ井澤さんが結果として『茶羽ノ章』って答えた時は本当の意味で頭を抱えました。何言ってんだこの俳優は。

これはイベント後にフォロワさんとお話ししてたんですけど、茶羽はともかく、次こそは確実に誰1人欠ける事なく卒業して欲しいし、淮斗と護の卒業公演は「純白ノ章」がいいななんてお話ししてました。黒く渦巻いてた当初の2人がまっさらな気持ちで卒業していく。そんな未来を思い浮かべてました。

 

まさかこうなるとは。

 

最初のキャスト発表時に「廣瀬大介」の名前がない事に絶望しました。

新キャストが入って、井澤さんに杉江さん。そしてなにより赤澤燈の名前があるのにどうして廣瀬大介がいないのか。

鋼の再来が来たのか、はたまた深紅で負った怪我が長引いているのか。もう数限りある最悪の状況からその考えを否定する言葉を幾つ並べたかわかりません。

気付いた時にはチケット一般販売でした。

私の私情から時期的にもいくのが難しそうではあるし今回は見送ってしまおうと決めたんです。後からお話を聞いて、円盤が出たら購入しようと。

そしたらなんですか。失踪って。

あんなに成長したのに何を失踪することがあるの?!成長を喜んでたはずの私も思わず「ずっと引きこもってて欲しかった」と呟いた程です。

まあ廣瀬さん自身のスケジュール的に今回は見送らざる得なかったのかもしれない。次だと気持ちを切り替えようとしたその瞬間

 

"白崎護卒業ミッション"

 

頭が真っ白になりました。私が純白になりたかったわけじゃないんです。なんでそうなってしまったの。

もう東京公演が始まって数日経ちましたから、理由がわかっている人は納得できるかもしれないんですけど、観に行くことができない私には、今もなお「どうして?」という思いでいっぱいです。

私がメサイアを追いかけ始めてからずっと望んでた2人での卒業がまさかこんな事になるなんて思いもしなかったんです。

 

ここ数日キャストさんからも、観に行かれた方も口を揃えて「悠里淮斗が好きな人にこそ観て欲しい」と言われていますね。

好きだからこそ、受け入れたくない。私は2人での卒業をこんなに望んでいたのに。

物分かりが悪い私にはそういう思いが離れません。

それでも。ずっと願って来た卒業です。

当初思い描いていた卒業という形はどれだけ嘆いてもやってきません。

ありがたい事にGYAO!さんがアンコール配信をして下さるようです。

劇場で見届けられない事に申し訳なさしかありませんが、私はそちらの方で。

白崎護と悠里淮斗が沢山の経験を重ね描いてきたこれまでを経た結果を見届けたいと思います。

これだけ書いてもまだまだ書ききれないほどに感じている思いは沢山あります。

それでも、それが彼らがサクラとなりこれまで生きてきた全てを捨てる事になっても、生きていたかった。生き抜いてきた全てを伝えてくれる、今までで一番の公演になる事を願っています。

 

 

纏まりが無く長い、悠里淮斗と白崎護のチャーチ卒業における意味を読んでくださりありがとうございました。

何か1つでも同じ想いである箇所がありましたら幸いです。

 

 

そういえば公演前のイベントで"間宮レポート"というものが本公演ではキーワードになってくるらしいとフォロワさんから伺いました。

どうかそれが辛いものではなく、間宮のお料理レシピ集ぐらいのものである事も同時に願っています。